2013年6月29日土曜日

2学期の巻_素材の決定、さつえい・文作成(’_’v

九、『カルタ素材の選定と質疑応答、第一回目


 9月24日。2学期初めのカルタ授業です。今回つくるのは「いろはカルタ」ではありません。例えば「篠岡百話」「篠岡小学校」など「し」の札が何枚あっても良い事等、カルタの仕様について説明しました。
 次に、「これをカルタ札にしたいです」を発表し、入谷先生が答えるというプレゼンテーションをしました。


 
 1組と2組あわせて150個以上の素材が、いちらんにまとめられていました。でも、採用されるのは36個です。一つひとつ見ていきます。「桃」「柿しぶ」など1組と2組でかぶっているものもあります。



「生徒:シデコブシは他の地いきにもあると思いますが、カルタになりますか?」「入谷先生:篠岡にとっても代表的なものであれば、伝えたいですね」といったやりとりができていて、「篠岡独特のもの」という考え方が大分理解できてきているようでした。

 
 授業の後、校長室で素材リストの中にもあった「亜炭」を見せてもらいました。いわば石炭の赤ちゃんで、昔の篠岡には採くつ場が沢山あったと聞きました。果たして札として採用されたでしょうか?








十、『カルタ素材の選定と質疑応答、第二回目とデザインについて

  9月26日は前回の続き、プレゼンと質疑応答の2回目でした。「篠岡村」は「篠岡(という地名)の由来」につなげ、「篠岡中学校」は「篠岡百話」という札の中にいれれば良いなど、沢山ある素材は実は、つながっているものがある。札にしたいものが沢山ある時は一つにまとめる等、入谷先生にコツをたくさん教えてもらいました。

また、「須恵器(すえき)」は「篠岡47号」「篠岡古窯群(こようぐん)」の中に出てくるもので、「陶(すえ)の里」ともつながっていると教えてもらいました。これについても調べるとより良いカルタになると、アドバイスしてくださいました。

 次に、カルタの仕様(デザイン)についての説明をしました。ちょっとむずかしいかもしれませんが、「物事」という言葉があります。篠岡カルタは絵札=「もの」読み札=「こと」がそろって「ものごと」になるものです。カルタの絵札は原則写真を使い、さつえいのできないものは絵にし、背景をくりぬき、ものだけが札の中央に浮かんでいる様にします。

 「ウサギ」であることを人に伝えたい時、例えばウサギの特ちょうである長いミミが切れていると、ウサギだと伝わりにくいこと。全体像が見えるよう(切れないよう)さつえいする等、パソコンで写真の背景をくりぬいたりして、実演しながら説明しました。



十二、『素材の編集、第一回目
 10月19日。運動会が終わり久しぶりのカルタづくり授業ですが、その前に給食いただきました。そのおかずが、カルタの素材にも選ばれた「名古屋コーチン」の卵とじ。「おいしいね」「意外とやわらかいね」と言いながら食べていました。




 さて授業ですが、一クラス18個、合計36個の素材を選定し、各班二つずつにふり分けられていました。いよいよ文の作成やさつえい等の編集作業に入って行きます。始めに簡単に印刷しつくったサンプルのカルタで、字や画像の大きさ、配置、字数などのルールについて説明し、仕上がりイメージを共有しました。


その後、各班で編集作業を始めました。「大山川」の絵札の画像を何にするか、なやんでいるグループとのやりとりがありました。「生徒:川の写真を撮ってこよう」「原:川だと背景がくりぬけないよ」「生徒:じゃあ橋は?」「原:橋もいいけどもうちょっと考えて」「生徒:ホタルの幼虫にしよう!四年生にとらせてもらおう」。


 篠小では四年生になると、市の人と大山川を清掃しホタルの幼虫を放流しています。篠岡地区では大山川といえばホタル、という点に着眼したようです。
  カメラマンの大学生にコツを教えてもらい、さつえいに行く人もいました。保護者とのワークショップから得た「小鳥の森」に由来する木の根っこや、「ウサギ狩り」に使えるウサギは校内にあります。「三明神社」が近所にあるので、帰ったら写真を撮ってくるとはりきっている子もいました。





 「名古屋コーチン」のキャラクター「こまちん」を絵札に使いたいけど、どうしたら良いか?と質問にくる人もいました。

 内容が決まり、さっそく文作成するグループ、絵札の画像のアイデア出しに四苦八苦しているグループ、様々です。素材が決まる前はばく然としていたのが、いよいよ本格的な形にしなくては!というきんちょう感にかわってきた様に思えました。









<<<札に選ばれた素材いちらん(2012.10.19)>>>
1.亜炭
2.池之内巡査駐在所
3.篠岡村
4.篠岡支所
5.名古屋コーチン
6.大山川
7.小牧・長久手の戦い
8.八丁とんぼ
9.サギソウ
10.シデコブシ
11.うさぎ狩り
12.小鳥の森
13.スクールバス
14.桃(後日「桃とブドウ」に変更)
15.戦争の備え
16.棒の手
17.町の人の願い
18.のぼり窯
19.三明神社
20.三十六歌仙
21.大山廃寺・児神社
22.祭りばやし・みこまい
23.妖怪退治(後日「妖怪」に変更)
24.福厳寺
25.かえどり
26.おし寿司
27.篠岡郵便局
28.消防署、ロボット(後日「消防署」に変更)
29.四つ池
30.スカイステージ
31.柿しぶ
32.寺(後日「寺と神社」に変更)
33.わらび
34.篠岡小学校(後日「小牧市立篠岡小学校」に変更)
35.義校
36.篠岡百話








十二、『素材の編集、第二回目

11月22日。前回の編集作業の続きです。内容や画像をコンピューター室で検さくしたり、文作成を始めているグループもありました。カルタを場所情報から知るための地図もつけるので、場所の位置を報告してもらいました。


前回、「名古屋コーチン」の絵札に「こまちん」を使いたいと言っていた人が「こまちんのことを入谷先生に聞いてくれましたか?」と、札にしたくてとても気になっている様でした。こまちん以外にも使用の許可が必要なものは、手紙を書いてお願いしましょう、ということになりました。


 カメラマンの大学生直伝の手づくりさつえいキットを使い、本格的なさつえいをしました。「戦争の備え」に由来する画像は入手できなかったため、幼稚園で使っていた防災ずきんを使おう、というアイデアも出てきました。
カルタには、内容をより深めるための解説書もつけるのですが、自分たちで書きたい!というグループもありました。


2学期は運動会や修学旅行があり大変だったようですが、良いカルタにしようと、智恵を出しあってがんばっている様子がうかがえました。
カルタの制作は全十二回をむかえ終了しましたが、入谷先生との校正・かん修のやりとりが始まります。冬休み前までに文を完成させるべく、編集作業はまだ続きます。




番外編、『「福厳寺の火渡り神事」取材

福厳寺山門
12月9日日曜日、1組の「福厳寺(ふくごんじ)」グループの男の子が2人、先生と取材に来ました。
これは観音様の化身とされる火伏せの神、秋葉三尺坊大権現をまつったお祭りです(「愛知県観光ガイド」より)。
祭りの最後に行われる、行者の後に続きごうごうの火の中を歩く「火渡り神事」が有名です。



火渡り神事(児童のさつえい)
また、入口にある陶製の宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、小牧市の指定文化財です。
歴史好き地いきの人にも協力してもらい、さつえいのポイントを教えてもらい、行者が点火するところなどを撮りました。



この日は雪がまっていてとても寒かったのですが、甘酒のふるまいであたたまりました。
火渡り神事
実さいに火渡りをしてみた児童が、「来年は良いことがありそう」と言っていました。